AKQA Tokyo Office
Daichi Ano

AKQA Tokyo Office

TORAFU ARCHITECTS 建築家 として

世界各所に拠点をもつクリエイティブエージェンシー、AKQAの東京オフィスの内装計画。ビルの地下一階にありながら、地下を感じさせない明るさと天高6mの大空間を活かした、同社のクリエイティブな活動を生み出す場所としてアピールできるオフィスが求められた。

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Daichi Ano

既存躯体の高低差を利用してゾーニングし、大樹のある中庭を中心に諸機能を配置してオフィスとして機能させる計画とした。オフィス全体が見渡せる基壇上のスペースをレセプションとし、トラフのデザインした照明「water balloon」で演出された空間が来客を迎える。個室のミーティングルーム3室は入口側に寄せてスチールサッシで仕切り、基壇上の1室は外来用とした。

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お互いの顔が良く見えるよう、執務スペースを中庭脇の光が差し込む場所にコンパクトに配置することで、部署間のミーティングができる、二台の長テーブルによるコラボレーションスペースを大きくとった。各スペースは中庭周りの回遊動線で一体感を持たせる。

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また、タイル貼りのバーカウンターと、一角を白く塗り込めたスタジオも併設し、オフィスの多様な使い道を許容する。 コンクリート研ぎ出しの床仕上げ、中庭に差し込む光を拡散する白い玉砂利、工事用足場材のフローリングによるステージ状の執務エリアや大階段、差し色的に挿入したカラーガラス、土のう袋でキャストした白モルタルのプランターなど、各所の要素が補完しながら全体を構成する。工事用のローリングタワーは、メンテナンスの用途を兼ねつつ、バスケットゴールを取り付けてオフィスのエンターテイメントにも寄与している。

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光を取り込む中庭と高低差のある既存の大空間を最大の魅力とし、各所に慎重に手を加えることで、完成させすぎない、発展的でクリエイティブな活動を予感させるような空間を目指した。

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